国を超えた地域連携 ー英国テムズバレーと関西

20 October 2014

弊社は、両地域の親和性や潜在的な協業ビジネスの可能性を確信し、2012年より両商工会議所への双方のご紹介と業務提携に向けたご提案・ご支援を続けて参りました。その後両者は具体的な交流を継続し、2年間の検討・調整を経て、ついに合意・業務提携の締結に至りました。

今回の業務提携の背景および狙いは以下のとおりです。

  1. グローバルビジネス戦略での意向の合致

関西地域はすでにアメリカやアジア各国と密接なビジネス関係を持っていますが、今後新たに欧州との関係を強化しようとしています。一方テムズバレー地域は主に中国との良好な関係をすでに確立していますが、それ以外のアジア地域、特に日本やインドとも関係強化を図っていきたいという意向があります。今回の提携締結はこれら双方のグローバル化戦略がうまくマッチしたことによる面も大きいといえます。

  1. 強みとする産業分野の類似と協働による相乗効果

両地域は、環境、エネルギー、ライフサイエンス、ICT(情報通信技術)といった共通の産業分野で強みを持ち、またそれらを一層強化したいと考えています。ここに双方による技術的な補完や協業による技術革新が加われば、互いのビジネスを大きく拡大できる潜在性があると言えます。

  1. 恵まれたビジネス環境とグローバル化への熱意

関西地域、テムズバレー地域は、海外での認知度はまだ決して高くないものの、共に産業振興地域としての長い歴史と文化を持ち、加えてそこに潜在的な国際競争力を持つ産業クラスターが多数存在しています。また利便性の高い生活環境も整っており、両国のみならず世界中の企業にとって非常に魅力的な産業地域といえます。両地域はこれらの特性とそのメリットを双方の連携により広く海外にアピールし、グローバルビジネスを活性化させたいとする強い意思と熱意を共有しています。

弊社は、初めて両商工会議所をお引き合わせした2012年以降、日本政府、大阪商工会議所、関西地区の企業関係者のテムズバレー訪問における事前サポートや現地でのご案内をはじめとし、両地域間の交流と提携に向けた交渉の仲介業務を担って参りました。今回のこの業務提携締結の実現を大変嬉しく感じておりますと共に、今後その具現化に向けた各種支援業務に引き続き邁進し、弊社の目指す「日本・イギリス両国のビジネスの架け橋」としての役割を微力ながら果たして参りたいと思います。